知る!産廃管理

記事の一覧はこちら
知る!産廃管理 中級編

JWNETとは何か?

産業廃棄物の排出事業者は、廃棄物処理法を遵守しつつ、排出された産業廃棄物を正確に管理・処理していかなければなりません。煩雑な作業も決して少なくはありませんが、そのような時に強い味方となってくれるのが「JWNET」です。今回は、JWNETの概要や仕組みについて、詳しく解説します。

JWNET×イーリバース 徹底比較

お役立ち資料

JWNET×イーリバース 徹底比較

産廃契約書等の書面の管理に課題を感じている方に、電子化のメリットをご紹介しています。

PDFで詳しく見る

01JWNETとは

JWNETとは、公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センターが運営する、電子マニフェストシステムのことです。産業廃棄物の処分や収集運搬を外部に委託する場合、マニフェストを発行し、その処理が正しく行われたことを確認しなければなりません(マニフェスト制度)。そのマニフェストを電子化し、ネットワーク上でやり取りできるようにしたものがJWNETであり、電子マニフェストを利用する場合には、JWNETへの加入が必須となります。

マニフェスト制度

マニフェスト制度とは、産業廃棄物の排出事業者がマニフェスト(産業廃棄物管理票)を発行し、産業廃棄物と一緒に流通させることで、産業廃棄物に関する正しい情報の伝達と適正な処理の把握を行うための制度のことです。マニフェスト発行は排出事業者の義務であり、必ず対応しなければなりません。

関連記事

初級編
産業廃棄物マニフェスト(産業廃棄物管理票)とは?8つのポイントで徹底解説!

電子マニフェスト制度

電子マニフェスト制度とは、煩雑になりがちだったマニフェスト業務効率化を図るために導入された制度です。マニフェスト情報を電子化し、情報処理センターを介してネットワーク上でやりとりすることによって、スムーズかつ効率的な運用と管理を実現するものです。また、JWNETを活用することで、入力ミスを防ぎやすくなるほか、紙マニフェストで必要だった保管場所の確保や交付等状況報告書の提出も不要になります。電子マニフェストを利用するためには、日本廃棄物処理振興センターが管理・運営するJWNETへ加入する必要があります。

関連記事

中級編
電子マニフェストとは?わかりやすく解説

情報処理センターの主な業務

電子マニフェストシステムは、日本産業廃棄物処理振興センターが情報処理センターとなり、その管理・運営を行っています。情報処理センターでは、登録された電子マニフェスト情報の保存や、都道府県・政令市への電子マニフェストの登録・報告状況の報告等を行っています。

▲ページの先頭へ戻る
JWNET×イーリバース 徹底比較

お役立ち資料

PDFで詳しく見る

02JWNETのシステムについて

ここからは、JWNETの仕組みや機能について解説していきます。

JWNETの仕組み

JWNETでは、産業廃棄物に関わる排出事業者、収集運搬事業者、処分業者の3者それぞれが、ネットワークを介して相互にやりとりを行い、産業廃棄物の処理状況を確認します。従来の紙の場合、手書きによる記載ミスや郵送によるタイムラグ、マニフェストの保管・管理など、さまざまな課題がありました。しかし、こうしたマニフェスト情報の交換が情報処理センターを介して瞬時に行われることで、マニフェストの運用・管理におけるコストを大幅に削減することができます。

JWNETの検索機能

JWNETには加入している事業者の検索機能が備わっており、そこから特定の業者を検索することができます。電子マニフェストを利用する場合、関係する事業者すべてがJWNETに加入している必要があるため、加入している事業者の中から委託先を探す、といったことも可能です。

JWNETの参照機能

JWNETでは、登録されたマニフェスト情報を確認・活用するための機能として、「マニフェスト情報の照会」と「マニフェスト情報抽出申込み」が用意されています。

「マニフェスト情報の照会」では、検索条件(期間や事業者名など)を指定することで、対象となるマニフェストの内容を画面上で確認できます。照会の対象期間は最長12か月で、選択可能な項目数は402項目、429項目、219項目の3種類の形式から選ぶことができます。

一方、「マニフェスト情報抽出申込み」は、特定の項目のみをCSV形式で保存したい場合に利用できる機能です。あらかじめ保存したい項目を「保存パターン」として登録しておくことで、定型フォーマットでのデータ取得が可能となります。検索条件としては、期間や排出事業場名などを指定することができ、抽出対象期間は最長で3か月です。

このように、JWNETでは目的や用途に応じて、マニフェスト情報の確認・抽出が柔軟に行える仕組みが整備されています。

▲ページの先頭へ戻る
JWNET×イーリバース 徹底比較

お役立ち資料

PDFで詳しく見る

03JWNET加入方法

JWNETに加入する場合、日本廃棄物処理振興センターに対して加入手続きを行い、通常2営業日程度で利用開始できます。手続きは、Web申込みフォームから進めることができ、最初に担当者氏名とメールアドレスを登録することで仮申込が行われます。そこで発行されるID/PASSを用いて本登録用ページにログインします。必要事項を記入した上で「加入申込申請」を行えば、翌営業日に「加入手続完了のお知らせ」がメール届き、そこに記載されている加入者番号とパスワードを利用することで、JWNETにログインできるようになります。

関連記事

上級編
電子マニフェストの導入・流れ
▲ページの先頭へ戻る
本ウェブサイトを利用される方は、必ず下記に規定する免責事項をご確認ください。本サイトご利用の場合には、本免責事項に同意されたものとみなさせていただきます。
当社は、当サイトに情報を掲載するにあたり、その内容につき細心の注意を払っておりますが、情報の内容が正確であるかどうか、最新のものであるかどうか、安全なものであるか等について保証をするものではなく、何らの責任を負うものではありません。
また、当サイト並びに当サイトからのリンク等で移動したサイトのご利用により、万一、ご利用者様に何らかの不都合や損害が発生したとしても、当社は何らの責任を負うものではありません。

目次