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産業廃棄物リサイクル

今や耳にしない日がないと言っても過言ではない言葉「リサイクル」。環境への配慮や限りある資源の有効活用など、リサイクルは私たちの日々の生活を豊かなものにしていくために、なくてはならない取り組みの一つと言えます。特に排出量が膨大で、有害な物質が含まれていることもある産業廃棄物については、正しい取り扱いをしていなければ、人々はもちろん、地球全体に大きなダメージを与えてしまうこともあるでしょう。ここでは、産業廃棄物リサイクルの現状と実例について、詳しく解説していきます。

1. リサイクルとは

リサイクルとは、再生利用とも呼ばれ、不要物を処理・加工することによって、再び有用物として利用するための取り組みのことです。近年、廃棄物問題は地球全土を取り巻く課題になっており、いかにゴミを減らし、限りある資源を有効活用できるかについて、誰もが真剣に向き合わなければならない時代になっています。日本でも、資源の消費抑制や環境負荷の低減を図る循環型社会の実現を目指し、3Rを合言葉に、法整備をはじめとしたさまざまな活動が推進されてきました。

ちなみに3Rとは、リデュース・リユース・リサイクルのこと。リデュースは物を大切に使ってごみを減らすこと、リユースは使えるものを繰り返し使うこと、リサイクルは廃棄物を資源として再び利用することで、循環型社会を実現するための基本的な考え方・取り組み方を指す言葉です。

2. 産業廃棄物のリサイクル率・リサイクル状況

ここからは、産業廃棄物のリサイクル率・リサイクル状況について見て行きましょう。

環境省が発表している「産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成29年度実績)について」によれば、産業廃棄物の総排出量約3億8,354万トン。排出の割合としては、汚泥が約1億7,069万トンで最も多く、次いで動物のふん尿が約7,789万トン、がれき類が約5,977万トンと続きます。ちなみにこの上位3品目で、産業廃棄物の総排出量の8割以上を占めています。

産業廃棄物の処理状況については、リサイクル量が約2億22万トンで、割合としては全体の52.2%を占めています。その次が減量化で、その処理量は約1億7,363万トン、割合は45.3%となっています。最後に、最終処分量は約970万トンで、処理割合は2.5%です。

産業廃棄物全体で見れば、リサイクルの割合が過半数を超えており、がれき類や動物のふん尿、金属くずや鉱さいに関しては、90%が再利用されています。しかし一方で、廃油や廃酸、廃アルカリなどはリサイクル率が低く、汚泥に関しては全体の7%しかリサイクルがされていません。

3. リサイクル処理例

次に、代表的な産業廃棄物の実際の処理例について見て行きましょう。

廃油のリサイクル

廃油は、その種類に応じて「潤滑油再生」「再生重油化」「補助燃料化」という3つのリサイクル方法があります。

潤滑油再生とは、切削油やギヤー油などの劣化の進んだ油を対象に行われるリサイクル方法で、劣化成分や混入物の除去をすることで、潤滑油として再生させます。

再生重油化は、主に鉱油系廃油を対象に行われるリサイクル方法で、廃油から水分や混合物を除去して重油を製造します。

補助燃料化は、溶剤系の廃油やペースト状の可燃物を対象に行われるリサイクル方法で、特殊な加工をすることで、補助燃料として再生します。

ばいじんのリサイクル

ばいじんは、融解処理してスラグ化し、建設資材としてリサイクルする方法や、中間処理をしてリサイクル改良土などに再資源化する方法があります。

関連コラム:産業廃棄物の「ばいじん」とは

汚泥のリサイクル

汚泥は、脱水や乾燥、(薬剤と混合して成分を調整する)混錬などの処理を行うことで、セメント原料や補助燃料としてリサイクルされます。

関連コラム:産業廃棄物の「汚泥」とは

金属くずのリサイクル

金属くずのリサイクルは、精錬技術を用いて廃棄物の中から鉄やアルミニウム、銅などの純度の高い金属を取り出し、それらを再び使うという方法が代表的です。

関連コラム:産業廃棄物の「金属くず」とは

木くずのリサイクル

木くずは、細かく破砕処理をされたのち、サーマル用チップ、マテリアル用チップ、チップダストとして燃料、原料になります。さまざまなチップ類は、熱利用や発電利用のための材料として用いられたり、建材や紙として再製品化されたり、セメント製品や敷きわら代替物として再資源化されるなどのリサイクルが行われます。

関連コラム:産業廃棄物の「木くず」とは

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