サービスブログ

産業廃棄物の「廃油」とは

産業廃棄物の分類の一つに「廃油」があります。しかし、一口に廃油と言ってもその種類はさまざまで、どれが産業廃棄物の廃油にあたるのか、またその処理方法について詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、産業廃棄物の廃油について、その定義や具体例、処理方法等を詳しく解説します。

1. 廃油とは

まずは、廃油とはそもそもどういったものを指すのか、その定義や具体例について解説していきましょう。

廃油の定義と具体例

産業廃棄物における廃油とは、事業活動に伴って生じた使用済み油のことを指します。具体的には通達により、以下のようなものが廃油として取り扱われることとなっています。

  • 鉱物性油
  • 動植物性油
  • 潤滑油
  • 絶縁油
  • 洗浄油
  • 切削油
  • 溶剤
  • タールピッチ 等

特別管理産業廃棄物にあたるケース

廃油の中でも、揮発油類や灯油類、軽油類といった引火点が70℃未満の燃えやすい油は「引火性廃油」と呼ばれ、これらは産業廃棄物ではなく、特別管理産業廃棄物として扱われます。またPCBや特定の有機塩素化合物を含む廃油も特別管理産業廃棄物になります。

特別管理産業廃棄物は、通常の産業廃棄物よりも厳しい規制が設けられているため、混同しないように注意しましょう。

2. 廃油の処理方法

次に、廃油の処理方法について見て行きます。

処理方法の内訳

廃油の処理方法は、大きく分けて「再生利用」、「減量化」、「最終処分」の3つがあります。環境省が発表する平成30年度の『産業廃棄物の排出及び処理状況等』によれば、再生利用が40%、減量化が58%、最終処分が2%となっています。

産業廃棄物の種類の中では、再生利用率は低く、下から4番目の順位です。ちなみに再生利用率のトップは「がれき類」で、その数字は96%。全体平均は52%ですので、再利用に向けた動きはあまり進んでいないと言えます。

リサイクル方法

廃油の再生利用については、主に「燃焼として再利用」する方法と、「別原料へと再生」させる方法の2種類になります。

燃料としての再利用

エンジンオイルなどのリサイクルに適した廃油は、廃油再生処理工場において、油水分離や遠心分離などの工程を経て水分やスラッジを除去。再生重油として製品化します。

別原料への再生

廃食用油については、メタノールと触媒を加えてグリセリンを除去し、バイオディーゼル油として再生するほか、苛性ソーダと反応させることによって石鹸の原料として再生させることができます。

処分方法

最後に、廃油の処分方法について紹介します。

焼却処分

廃油の最終的な処分方法は埋め立てですが、その前段階として必ず焼却処分をしなければなりません。発熱量の高い廃油の焼却には、ロータリーキルンや固定床炉を用い、発熱量が少ない廃油は、流動床炉が使われます。

埋め立て

焼却処分を終えた廃油は、廃棄物処理法の処理基準に則って埋め立てを行います。

3. まとめ

産業廃棄物の分類の一つである廃油の定義と処理方法について解説してきました。廃油は、その種類によっては特別管理産業廃棄物とされる場合があるなど、注意深く扱わなければならない産業廃棄物です。この記事を参考に、既に廃油を排出している事業者はもちろん、これから排出する可能性がある事業者も、その理解をしっかりと深めておきましょう。

▲先頭へ戻る

関連資料のダウンロード

産廃担当者が知るべき廃棄物処理法

産廃担当者が知るべき廃棄物処理法

産廃担当者が知るべき廃棄物処理法

新しく産廃担当者となった方向けに、廃棄物処理法を中心に知っておくべきことを簡単に紹介します。

紙マニフェスト×電子マニフェスト徹底比較

紙マニフェスト×電子マニフェスト徹底比較

紙マニフェスト×電子マニフェスト徹底比較

電子マニフェストの導入を検討している産廃担当者社の方向けに、概要やメリットについて詳しく解説します。

一般契約の電子化とは異なる3つの観点

一般契約の電子化とは異なる3つの観点

一般契約の電子化とは異なる3つの観点

産廃契約書等の書面の管理に課題を感じている方に、電子化のメリットをご紹介しています。

最新のサービスブログ

検索中